平凡社の百科事典マイペディアは「歴史修正主義」をこう解説している。
客観的な歴史学の成果によって確定した事実を全体として無視し,自分のイデオロギーで過去の出来事を都合良く解釈したり,誇張や捏造された〈事実〉を歴史として主張する立場を批判する際に用いられる概念。
その事例として、
第2次大戦時のナチスドイツによるホロコーストの否定や,日中戦争における南京事件そのものを存在しなかったとするような主張がこれに当たる。
としている。
ただし、こうも言っている。
新しく発見された史料に基づく解釈や,既存の知識を再解釈することにより,歴史を叙述し直すことは歴史学研究が行う当然の努力であり,そうした試みについては通常この概念は用いない。
山崎雅弘著「歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方 (集英社新書)」の帯には、
「従軍慰安婦はいなかった」
「南京虐殺はなかった」
「GHQが日本人を洗脳した」
と書かれており、一般にネトウヨが主張している3点を歴史修正主義と断罪している。
確かにこれらの3つは歴史修正主義といって差し支えない。
しかし、リベラル派による歴史修正もされている。
もともと争点になっていたのは、
「従軍慰安婦はいなかった」→「国家によって強制連行された慰安婦がいた」
「南京虐殺はなかった」→「南京大虐殺によって20〜30万人亡くなった」
これら2点は、その証拠となるような資料がないため、いわゆるリベラル派がたびたび争点を変えて、今に至る。
※「GHQが日本人を洗脳した」については洗脳の意味がわからないので割愛。
確固とした証拠も示すこともせず、出鱈目なことを主張してきたリベラル派こそ、歴史修正主義者といって差し支えないだろう。
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