「コロナ後うつ」というインチキ

精神医療

最近、新型コロナの影響による「コロナうつ」という言葉がよく聞かれる。

ほかにも「産後うつ」もこのカテゴリーに入る。

こういった一種の流行における造語は、ほぼインチキと言って差し支えない。

以下の記事はひどすぎる。

家族の「コロナ後うつ」察知するためのチェックリスト
 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下の春先から「コロナうつ」の深刻化が叫ばれてきた。それから数か月が経過し、自粛ムードが明けつつあるなかでも、うつ症状になる人が増えて…

うつ病に詳しい町沢メンタルクリニックの町沢静夫医師は、「早期発見が肝心」だと言い、『家族の「コロナ後うつ」チェックリスト』というものを作成している。

引用する。

・それまで大好きだった事柄に興味を失った
・食欲がないor食べすぎる
・「どうでもいい」など、無気力な言葉を口にするようになった
・集中力が散漫。ぼーっとする時間が増えた
・メールやLINEの返事、電話の折り返しが以前より遅くなった
・よく眠れないor眠りすぎる
・自分を責めることが多くなった
・コロナ関連のニュースを見るとソワソワと落ち着かなくなる
・「3密」に対して過敏になりすぎる
・「この先どうなるんだろう」と不安を吐露することが増えた

日頃の家族の言動と照らし合わせて、10項目のうち3つ以上当てはまっていたら、コロナ後うつの可能性があると、記事では説明している。

もちろん、常識的に考えて、こんなチェックリストでわかるわけがない。誰にでも当てはまりすぎて、これならほとんどの人が「コロナ後うつ」になる。

そして、そもそも「コロナ後うつ」の定義がはっきりしないし、できるわけもない。

うつ病自体が曖昧な概念であり、精神医療は科学ではないからだ。それは精神科医も認めるところだ。

しかも、この町沢静夫医師。

有名な精神科医らしいが、Googleで検索してみたら、上から4つ目にこんなサイトがあった。

精神科医「町沢静夫」徹底批判

どんなサイトであるかは割愛するが、この内容が真実であれば、相当ヤバい人物である。

このような人物が堂々とメディアに登場しているのもすごい。

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