雑誌などの紙媒体が廃れ、多くの人がネットで情報を得る時代になった。
しかし、紙媒体よりもWEBメディアの記事はトンデモばかりである。
典型的なものは以下の記事だ。

大人なのに段取りや整理整頓ができないあなた…それ、「発達障害」の可能性
脳の一部に先天的な発達の偏りがあることを指す「発達障害」。脳の発達は子どもの成長に大きくかかわるため、育児の現場で耳にすることが多い。しかし、近年では、子どもの...
サイゾーが運営する『ビジネスジャーナル』に掲載された、ここ数年大ブームの発達障害に関するものだ。
この記事では、発達障害とは「脳の一部に先天的な発達の偏りがあること」だとし、
『同じミスが繰り返す』、『遅刻グセがある』、『空気が読めない』などの特徴がある人は、「発達障害の疑いがある」と言う。
発達障害を扱う記事としては、よくある量産系記事だ。
常識的に考えれば、「そういう特徴は誰にでも思い当たる節はある。それをなぜ脳機能の障害を意味する発達障害といえるのか」と疑問に思うのが普通だろう。
たとえば遅刻と脳の発達の関連性について、現時点で何もわかっていないので、誰も具体的に説明できない。なので、上記のような特徴をあげて、発達障害の疑いがあるといっても、何の根拠もない。
多くの人がこれらの言説を鵜呑みにすることで、自称発達障害の人が増え、仕事のできない理由を発達障害のせいにする人は、間違いなく増えている。
発達障害という言葉が一人歩きした状況で、得をしているのは仕事が増える精神科業界の人たちだけである。
こんなデタラメ記事を堂々と載せているメディアは、自身を恥じるべきだ。
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