ガリレオ裁判と学術会議問題を同列に置くイタリア学会

政治
「地動説は誤り」と糾弾のガリレオ裁判のよう… 学術会議の任命拒否に600団体超が声明:東京新聞 TOKYO Web
10月1日に任命されるはずだった日本学術会議の会員候補6人が、菅義偉首相に任命拒否されて1カ月。この間、各学会など600を超える団体か...

今なお、ネット上で議論が続いている日本学術会議の任命拒否問題。

菅義偉首相が6人の学者を任命拒否してから、約1か月が経ち、600を超える学会が抗議声明を発表しているという。

その声明の内容は、上記の記事にいくつか載っているが、トンチンカンなことしか言っていない。

作家の平野啓一郎が薦めるイタリア学会の声明を抜粋すると、

時の権力が「何が正しく、何が間違っているかを決めている」点において、ガリレオ裁判と変わりない。

「日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明」http://studiit.jp/pdf/%E5%A3%B0%E6%98%8E%E6%96%87%EF%BC%88%E7%90%86%E7%94%B1%E4%BB%98%E3%81%8D%EF%BC%89.pdf

などと、17世紀にガリレオが裁判で「地動説は誤り」と認めさせられた例と変わらないと、大袈裟な主張をしている。

この文章の前には、

説明と情報公開が民主主義を支える命であり、それを破壊する手段は《説明しないこと》、《情報を秘匿する》ことなのである。

日本学術会議会員任命拒否についてイタリア学会による声明」http://studiit.jp/pdf/%E5%A3%B0%E6%98%8E%E6%96%87%EF%BC%88%E7%90%86%E7%94%B1%E4%BB%98%E3%81%8D%EF%BC%89.pdf

日本語がおかしいが、民主主義を破壊する手段は、《説明しないこと》、《情報を秘匿する》と言いたいのだろう。

仮に、「この6人の研究があまりに低いレベルだから」とでも正直に言ってしまえば、「政治家に何がわかる!」と反発するに決まっている。

民主主義を持ち出すなら、選挙で選ばれた国会議員が、日本学術会員(準国家公務員)の人事権があるのは当たり前である。

そもそも本当に学問をしたいのなら、日本学術会議に入る必要はない。

http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/1bu/pdf/09economics.pdf

日本学術会議は、東日本大震災後に、復興財源として日銀引受を否定し、復興増税を勧めた。

そして、この提言は民主党政権下で実行された。

災害時に増税という経済理論に反する日本学術会議の存在は、百害あって一利なしであり、即刻あり方を見直すべきだ。

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