「万引き依存症」を疑う

精神医療

万引き依存症とは、「経済的に困っているわけではないのに、万引きなどの窃盗行為の衝動を抑止できず、何度も繰り返してしまう症状」のこと。

クレプトマニアとも言われ、精神疾患の一つだ。

ゲーム感覚で万引きしてしまう症状といえば、わかりやすいだろう。

こういう万引き依存症という言葉が一人歩きすれば、うつや発達障害と同様、何でも依存症にさせるのが常である。

依存症の専門家は、「治療を伴わない刑罰には再犯防止効果がない」というが、極端にいえば、万引きを死刑にしても、万引きは減らないと断言できるのか。

そして、治療といっても、当事者たちのグループ内でお互いの体験などを話し合い、孤独感をまぎらわすなどというもので、到底科学的とはいえない。

アルコール依存症のメカニズムは、脳科学的に説明できるが、万引き依存症のメカニズムは、科学的に説明がつかない。

斉藤章佳『万引き依存症』によると、万引きによる被害総額は1日13億円にもなるといい、日本一件数の多い犯罪だという。

万引きを何回も繰り返す人を依存症で片付けられると、店側はたまったものではない。

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