「いのちの電話」が証明する精神医療の無力さ

精神医療
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コロナ禍で、自殺が急増している。

そのような状況下で、自殺防止の防波堤とされるのが「いのちの電話」である。

「いのちの電話」とは、1953年に英国のロンドンで開始された自殺予防のための電話相談に端を発しているボランティア組織のこと。

様々な困難や危機に陥っている状況で、誰にも相談できない人にとっての駆け込み寺のような役割を果たしている。

いきなり精神科にかかるよりも、至極真っ当だと思われる。

社会学の名著『自殺論』で、デュルケームが述べているように、人が自殺してしまう理由の一つに孤独(利己的自殺)があるからだ。

たとえ赤の他人であっても、悩みを打ち明けるだけで心の助けになる人もいる。

当てにならないマニュアルに沿い、画一的な診断しかできない精神科医に相談するぐらいなら、親身に話を聞いてくれる「いのちの電話」のほうが、救われる人もそう少なくないだろう。

これが意味するのは、精神医療というのは科学ではなく、何の専門性もないというのが、少なくても現時点ではそうなのだ。

一方、懸念されるのは、「いのちの電話」で解決できず、精神科にかかる人も少なからずいることだ。

精神科にかかる→うつ病と診断→抗うつ薬を大量処方→副作用で自殺行為の増加

という最悪のシナリオも現にある。

結局、自殺予防について、精神医療ができることは素人と変わらないのだ。

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