
うつ病と燃え尽き症候群はまったく違うのに、見当違いな治療が蔓延している
<うつ病と燃え尽き症候群は同じ? 一度なったら何度も再発する? 抗うつ薬は効く?...
ニューズウィーク日本版で、まともな記事を発見した。
脳科学に基づく画期的なトレーニング「ベルンハルト・メソッド」によって、不安を自分の手で解決することを説いた、
ドイツの臨床心理士であるクラウス・ベルンハルトの著書『『敏感すぎるあなたへ――緊張、不安、パニックは自分で断ち切れる』(クラウス・ベルンハルト著、平野卿子訳、CCCメディアハウス)の内容を解説している記事だ。
ベルンハルトはこう語る。
(うつ病や燃え尽き症候群)は、多くの場合、原因はひとつではなく、数多くの小さな誘因が複雑に絡み合っている。それらは、個別に見ると無害であることが多いため、治療において見落とされやすいのだ。
そして、
従来の(そして現在でも多く行われている)治療では、そうした本当の原因を突き止めようとせず、ただ症状だけを抑え込もうとする。だが、それでは家が火事になって燃えているときに、煙探知機の警報音だけをオフにするようなもの
だと指摘している。
また、
確かに重度の場合には薬が必要だが、それでも服用は数カ月間だけで、うつ病は基本的に薬で治療する必要はないのだという。
というのも、ベルンハルトが言うように
近年うつ病の患者が劇的に増加しているのは、抗うつ薬が大量に投与されたことによる副作用の結果の可能性が大いに考えられるからだ。
ベルンハルトは、「どうか的を射たセラピーを」と一貫して主張しており、
心理療法や生活環境を変えることの他にも、有効な方法はたくさんある。太陽の下で運動するだけで良くなる人もいるという。
うつを治したいなら、精神科にかかるより、臨床心理士による指導の元、自力で不安を断ち切る術をベルンハルトの著書で知ることも無駄ではないだろう。
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